緊張が伝わってきました。横浜ぴあアリーナMMは、本日宮本浩次さんのバースデイコンサートで題してmy roomといい、自分の部屋からギター弾き語りで音楽を届けるという趣向です。
コロナ禍でコンサートができなかったときのバースデイコンサートは、宮本さんの作業場からの配信ライブで、狭いところに数多くのカメラを配置しての弾き語りを披露していて、今回のmy roomは、それに倣ってでありますが、今回は1万人規模の会場にファンを集めて、そこで一人で音楽を演奏するのですから、いったいどのようにして進めていくのか、うまくいくのかなと、ファンは、みな心配したでしょう。
これまでは、スペシャルメンバーのバンドとのソロツアーと、いつものエレカシでのコンサートを見物しておりますが、有観客での完全ソロの弾き語りは、宮本さんにとっても初めての経験でしょうから、ご本人も緊張しないわけがありません。
スタートして、何曲かは文字通りギター弾き語りで、こんなに宮本さんはギターをガンガンとならす人であったかと圧倒されることにです。
客席のファンは緊張がとれてきて、いつものペースになってきたなと思ったところで、異変がありまして客席は、すこし凍りついたことであります。そのときに宮本さんが発した言葉が、本日はうたをきいてくれというものでした。
そういえば、ソロツアーを始めるときの宣伝コピーは、自信がある、聴いてくれでありました。
今回も、宮本さんは自らの不安を解消できるまで練習をされたのでしょうが、客席がそれに気づくのは、だいぶん時間がたってからのことでした。
それにしても、エレカシでも、バンマス小林でもない宮本ワールドを、本日のぴあアリーナのファンは体験することになりました。
まさに、57歳のお誕生日に相応しい新しい宮本浩次の出現であります。
おめでとう宮本さん、おめでとうエビバディさん。