吐く息が白い

 本日は最高気温もがらず、しかもすこし風があったので、肌寒く感じること

でした。これは夜になっても変わらずで、いまほど(21時すぎ)に、本日に焼き

上げたパンの冷ましたものを、冷凍するために隣家にある冷凍庫に入れるために

外にでましたら、吐く息が白くなりました。気温は8度くらいあるはずですが、

体感はもっと寒く感じることです。

 結局、この大型連休の期間中には本屋(ブックオフも含む)へと足を運ばないと

いう、めったにない10日間となりました。新刊ですと中公文庫とか他社文庫にも

買おうかなと思っていたものがありますし、ブックオフではたぶんセールをやって

いたと思うのですが、片付けと葬儀が入ったこともあって、思うにまかせませんで

した。

 図書館から借りている本も、ほとんど手つかずでありまして、これは残念なこと

です。すこし読むことができたのは、梶よう子さんの「空を駆ける」でありまして、

順調でありましたら、読み終えていてもいいのになです。

 梶よう子さんは、時代小説を多く書かれている方で、時代考証などはしっかりし

ているのですが、今どきの読者に読んでもらうことを考えていると思われますの

で、登場する人物が明治の初めの人であるのに、昭和の戦前くらいに生きていた人

と思えてしまうのが、ちょっと残念なことです。もっとも、がちがちに明治初年の

人と風俗を描いたとすると、最近の読者さんには受け入れられないかもしれないで

すね。

 会話文などを読んでいても、この時代の人たちは、どのような話し方をしたので

あろうかと思ってしまうのでした。会話もけっこう古風なのではなかったかな。

ちょっと樋口一葉でものぞいてみることにしましょうか。

そんな風に思って、夏目漱石の小説をのぞいてみましたら、会話文のところは、現

代でも、ほぼ同じような語彙と口調でありまして、これはさすが漱石というべき

なのでしょうか。