七十歳を目前にしたおいぼれ(と自分で思っているわけじゃないのです
が)にとって不要不急な行動といわれると、ほとんどすべてがそうでありまし
て、存在自体が生産的ではないので、不要と思ってしまったりです。(もちろ
ん、これは人の存在を生産的であるかどうかいう切り口から論じた人への
皮肉の意味を込めてであります。)
この時期に一番必要なのは、気分転換のために外の空気を吸って、景色
を見ながら、出来れば早足で歩くことではないかな。そうすることによって、
頭の中に酸素を送り込んで、肺の良い刺激を与えると思うのですが、コロナ
は弱い肺に取り付くとしたら肺トレは健康のために欠かせないでしょうよ。
ということで、不要不急の外出ではなく、肺トレを兼ねての早足散歩を本日の
午前に実施です。
昨日に買い物にでかけたときに、行きつけの本屋とブックオフへと立ち寄り
まして、すこし本を購入することになりです。ブックオフをのぞいたのは、先日に
ばったりあった本友達が、このところ吉行淳之介の小説を読み返しているの
だけど手元にはなくなってしまって、ブックオフでも見つからないということ
なので、先日に当方がいったときにごそっと文庫本がでていたよといって、
それが今もそうであるか確認に行ったものです。どなたかが蔵書の処分をし
たものなのでしょう。吉行の文庫本が十五冊くらいもありまして、これはちょっ
と目立つことです。吉行クラスの作家でも、徐々にブックオフの在庫は少なく
なっていますからね。
昨日のブックオフでは予算はワンコインで、次の二冊を購入することになり
です。
北海タイムスというのは、作者の増田さんが大学を中退して入った新聞社
であります。戦争前にも「北海タイムス」という新聞がありましたが、これは戦時下
に統合されて姿を消しましたので、これとは別な会社。
どのくらいの部数がでていたのかわかりませんが、当方が住む町にも支局が
ありましたです。北海道では圧倒的に強い地方紙があり、さらにブロックの夕刊紙
などもあることから、ほとんどこの町では読まれていなかったようです。
いつも経営危機がいわれていて、だから大学を中退した増田さんでも就職でき
たのかもしれません。それがこうした弱小新聞のいいところでありまして、増田さん
の著作で「北海タイムス」という会社が思いだされるのは、めでたいことです。
末井さんの「結婚」でありますから、これは美子さんとの話でありますね。という
ことは、これには美子さんの前夫も登場するということか。このタイミングでありま
すので、この本にでてくる前夫のところを、まずは読んでみることといたしましょう。
それにしても、末井さんという人はすごい人でありますね。