関西に4日ほど滞在して、本屋の前を幾度か通ったはずでありますが、
一度も足を踏み入れることなしに、帰路につくこととなりました。理由は
LCCの荷物制限にひるんだせいであります。(ちなみに北海道で降り立って、
家人が声をかけた女性たちは、大阪城ホールでのエレカシ35周年のTシャツ
を着用していて、一見で同好のお仲間とわかるのでありますが、シャツを見せ
びらかしたくてではなく、荷物制限をクリアするために、身に着けることが
できものは、何枚も重ね着して、荷物を減らしているといっていました。
皆さん、ご苦労をなさっています。)
一乗寺恵文社の前を通った時には、そういえば編集工房ノアの新刊をチェッ
クしようかなと思ったのですが、そうだ、これは帰宅したら届いている可能性
が大なのでとスルーしたのであります。
ということで、再配達してもらい本日に手にしたノアの二冊です。
山田稔さんの本は出来立てのほやほやで、荒井とみよさんのものは今年3月の
新刊とあります。
荒井とみよさんのものは、先日にコメントをいただいた時に、多田道太郎さん
関連で小沢信男さんがでてきますよと勧められて、購入することにしたものです。
荒井とみよさんという方のことは頭に入っていませんでしたが、「海鳴り」31号
に寄稿された「多田謠子さんのこと」という文章を読んでおりましたです。
荒井さんの今回の著書は「同人誌 水路」に発表したものを中心にまとめたとの
ことで、「多田謠子さんのこと」は収録されていませんでした。
小沢信男さんが登場する文章は「俳句の師は小沢信男」というもので、文中には
小沢さんが亡くなったことが記されていますので、2021年以降に書かれたもの
のようです。
「『多田道太郎句集』(芸林21世紀文庫・2002)が残ったのは、師匠が小沢
信男だったからだ。何しろ編集にかけては鬼才、あの『新日本文学』に携わり、
長い歴史に幕を下ろした人である。」
頭から、このように好意的に書かれているのですから、小沢信男ファンとしては、
うれしくないはずがなしで、先を読みすすめることになりです。