先日に購入した若島正さんの「盤上のパラダイス」を、待ち時間などにつまみ
読みすることになりです。
これは詰将棋にかかわる本となりますので、ページのあちこちに詰将棋の盤面
が登場することになります。当方は将棋は駒の並べ方と動かし方は知っていますが、
将棋をすることはなしであります。
亡父は付き合いのためでしょうか、囲碁と将棋のどちらもやっていたのですが、
とうとう当方は相手をすることはありませんでした。亡父は孫たちに期待したよ
うでありますが、残念ながらの結果となりました。
若島さんは、どうして将棋をするようになったのかということが、この本には
書いてありました。
「将棋を教えてくれたのは祖父である。祖父はヘボの将棋好きだった。おそらく
実力は5~10級くらいだろうか。・・」
おじいさんから将棋を教えられたのですが、おじいさんとの対局については
まったく触れられていなく、どうして詰将棋にはまったかが、続いて書かれて
います。
「もともとわたしは遊び・ゲームのたぐいが大好きだった。それも、ひととおり
学んでしまうと、今度は自分勝手な遊び方を創作するのである。・・・
わたしは『一人将棋』もよくやった。指将棋をおぼえてしまうと、いつのまにか
近所の上級生と縁台将棋をっても負けなくなった。相手がなくなると、一人で盤
に向かうことが多くなる。」
ということで、一人で盤に向かってパズルを解くように詰将棋にはまっていく
のでありますね。
当方が将棋とか囲碁のような一対一の勝負事をしないのは、勝負から逃げると
いうことがあるのと、勝負にこだわることから透けてみえる相手の人間性のよう
なものを見たくないからなのかと思っています。
特に将棋というのは勝負に厳しいものがありますからね。なんとなく性格のよ
ろしくない人が強いというような思い込みがあります。(真剣師という小説を
読んだせいでしょうか。)
若島さんが勧める一人遊びの将棋の楽しみというのがあるのを知りません
でした。ゲームというか、パズルを解くように詰将棋を楽しむというのもあった
かです。
各章の扉には、以下のように詰将棋が掲載されていて、裏面には回答があるの
でした。
持駒なしだそうです。なんとなく、これであれば解けるのではないかとしばし
考えてみることになりです。三手くらいまでいったところで、立ち往生してしま
いましたが、かなり良いところまで行っていました。五手詰の問題でありました
ので。このくらいならできるのかもと思うとうれしくなることでした。
詰将棋は、相手の顔色を見ることもなしでありまして、精神衛生によろしい
ようです。