都会の大書店には

 本日は野暮用で遠征をすることになりです。列車を使っての移動ですが、こちらの

駅にむかうときに、チェーンの書店をちらっと見ることにです。なにか気になるもの

はないかなと思ったのですが、これは空振りにおわりました。

 一時間ちょっと列車に乗って着いた都会の大書店にはいりましたら、入口はいって

すぐにドドーンと山積みしてあったのが村上春樹さんの新作でありました。初版30

万部とのことですが、それでもわが町の書店にはいくらも入荷しないのでありましょ

う。当方は、村上さんのおっかけではないので、冷静にその山を見過ごすことはでき

たのですが、田舎に住んでいるファンは、切歯扼腕して大手通販に頼るのでありま

しょうね。

 さて、この大書店でなにかめぼしいものはと思っておりましたら、最近にでたばか

りの冊子のような本が目に入りました。

 なにやらこじれたことになっているらしの笙野頼子さんの新刊でありました。

 これの前には同じ版元から「発禁小説集」というのがでておりました。

 こちらのほうは以前に購入しているのですが、ほとんど読めていないのですが、

なんとなく笙野さんの孤独な闘いは気になるのでありますね。

笙野さんは、虎の尾を踏んだのでありましょうか。