本日に話題になっている「本の雑誌」目黒考二・北上次郎・藤代三郎追悼号
が届きました。
当方よりも早くに手にされている方は、すごい追悼特集で、ページ数もいつ
もより多いとSNSにあげておられましたが、なるほどです。例月送られてくる
「本の雑誌」用の配送封筒には収まらず、特別あつらえの封筒にはいっていま
した。値段も1200円といつもよりは高いのですが、特集をぱらぱらとみたら、
これでも安いくらいです。(当方は年間定期購読していることもあって、なんと
追加の支払いをすることなしでよろしいようです。年間定期購読は早くに届いて
しかもお得です。)
当方はそこそこ「本の雑誌」との付き合いは古いのでありますが、ミステリと
か冒険小説という分野には暗いこともあって、あまり「本の雑誌」が取り上げて
いる本を購入したりすることはなかったのでした。
それでも、ずっと「本の雑誌」を購読しているのは、この雑誌にかかわってい
る人たちが、ほんと本を読むのが好きというのが伝わってくるからであります。
特には目黒さんの書いたものにです。
目黒さんの本の紹介を読むのは好きなのに、目黒さんが絶賛した本を読むと、
なんとなく違うなと思うことでして、これを一番強く感じたのは小野不由美
さんの「十二国記シリーズ」でありました。
vzf12576.hatenablog.com 目黒さんというか、北上次郎さんのおすすめ本と相性がよろしくないと
以前にも記しておりますが、どうやらこれは当方だけではなくて、今回の
追悼号にも、そのことを書いている方がおられました。
杉江松恋さんでありまして、追悼の書き出しからして、こうであります。
「北上次郎とは小説の好みがまったく合わなかった。
でも書評家として高く尊敬していた。本をおもしろそうに紹介するのが
抜群に巧かった。北上書評ファンが皆言及するのはその熱量だ。」
当方が一番楽しみに「本の雑誌」で読んでいたのは、目黒考二での「笹塚
日記」であったようです。あれを図書館から借りて読んでみようかしらん。