図書館から借りておりました「ジュリアン・バトラーの真実の生涯」の返却日
が到来しましたので戻して、別の本を借りだすことになりました。
それにしても、そこそこ長い小説を、期限内に余裕を持って読んだのでありま
すからして、これは楽しい読書でありました。ということで、次はどうしようか
と思って、前回に来た時に棚にあって目をつけていたものが、いまだ残っていた
ので、借りだしをすることにです。
これが思いがけずに「読売文学賞」つながりでありました。2021年に刊行
された「ジュリアン・バトラーの真実の生涯」は翌年に読売文学賞を小説部門で
受賞したのですが、本日に借りたものは、同じ時の研究・翻訳賞を受けたもので
ありました。
2003年にノーベル文学賞をうけたクッツエーですが、この作家についての
翻訳を多くしているくぼたのぞみさんの著作です。(当方はブッカー賞を受けた
「恥辱」を読んだきりですが、これの翻訳は くぼたのぞみさんではありません
でした。)
この本がでたときには、地元の北海道新聞でも取り上げられていたのを見て
おりました。くぼたのぞみさんが北海道出身であるからですね。
生まれは新十津川町とありました。鉄道好きの人には、この三月いっぱいで
廃止となった留萌線の前に廃止となった札沼線の終着駅として知られている
かもしれません。
奈良の十津川の氾濫で、そこから集団移住してできた町ですね。当方は
ほとんどこのまちの出身者は知らずでありましたが、くぼたのぞみさんの
出現には驚くことです。
くぼたさんは、当方よりも一歳年長でありますので、きっとキャリアは長い
のでしょうが、ひんぱんにお名前を目にするようになったのは、ここ最近の
ことでありまして、それまでは何をなさっていたのだろうかと思うことです。
ということで、本日にこの本を借りたのは、くぼたのぞみさんへの関心から
でありまして、くぼたさんのあとがきから、まずは読んでみようかなです。