本日に「ちくま」3月号が届きました。出版社のPR誌で当方が購読している
もので一番先に届くのは「ちくま」です。このところの「ちくま」は、新刊案内
のほかはあまり目を通せていないのでした。
今月は巻頭に蓮實重彦さんの連載「些事にこだわり」が掲載で、まずは敬意を
表してこれを読んでみることにです。
ちなみに今月のタイトルは「またぞろ大江健三郎の『にがいコオフィ』を論じ
ることになるが、間違っても二番煎とはならぬので安心されたい」というもの
です。
書き出しのところだけを引用です。
「何しろこれは隔月連載なので、前々回といってもすでに数ケ月前のことになっ
てしまうが、珈琲とそれに加えるべき砂糖の量の過多をめぐるこの老齢者の記述
があちらこちらで話題になり、いささか恥ずかしい思いを抱かされた。」
そうだ、蓮實さんは珈琲を飲むときには、たっぷりの砂糖を入れるとの話を書
いていたのでありました。
前々回の珈琲に砂糖をたくさん入れて飲むというのが、けっこう話題になった
のですよね。ついでにそれを材料に世代論のような文章まで書かれたということ
で、蓮實さんは、その文章を取り上げて嗤わせてくれるのでありました。
ということで、今月の文章を読む前に、前々回のものを読み返そうと思って
「ちくま」を探したのですが、前々回ということですから昨年の11月号が見つか
りません。まったくもうです。
明日に、また探してみることにします。
世代で珈琲の砂糖の入れる量が違うかどうかですが、そういえば大正生まれの
当方の父も、珈琲には砂糖をたっぷり入れる人でありました。
当方がインスタントではない珈琲を飲むようになったのは高校生くらいになっ
て喫茶店へといってからですが、当時は角砂糖が添えられていて、それを加えて
飲むというのが普通でありました。
こだわった焙煎のコーヒーなどを飲むようになってから砂糖を入れなくなった
のですが、これは1970年代も後半になってのことではなかったろうか。
その習慣は、今にも続いていて、毎朝の珈琲には砂糖もミルクもいれないことで
す。もちろん糖分を取りすぎないようにという配慮もありますですね。