当方の住むまちには大きな図書館が一つと、それの分館というような意味合い
で図書コーナーとネーミングされたところが八か所くらいあります。
市街地が拡大するにつれて郊外にコーナーが開設されるのですが、新規開設の
時にはすこし予算がついたりするせいか、メイン図書館には架蔵されていない
ものが充実していたりです。それが開設された頃に刊行された本などは、特に高
額なものがあったりで、こんなのが入っていたのかと驚いたりするです。
これらのコーナーはもちろん情報システムでつながっておりまして、どの施設
で架蔵しているものでありましても、ネットでリクエストをしますと、お取り寄
せすることができます。(もちろん、あちこちの公立図書館もネット化されてい
ますので、相互利用が可能です。)
最近に、この本はあるのかと思って検索をかけましたのは赤染晶子さんのもの
ですが、「乙女の密告」と「うつつ・うつら」はメインの図書館にあったので
すが、「WANTED!!かい人21面相」は当方の住まいから十数キロ離れたとこ
のコーナーにあることがわかりました。
おおこれは借りなくてはということで、クルマで行ってみることにしました。
この本が架蔵されているコーナーがある地域は、ここ20年くらいで人口急増
しまして、線路をはさんだ半径2キロくらいのところに次々と三か所のコーナー
が開設しまして、どこがどこだかわからずです。
最初に足を運んだところには見当たらず、聞いてみましたら線路の向こうに
あるコーナーですよということで、そこに移動して無事に借りることができま
した。
赤染さんのこの本は2011年刊行ですから、最近開設の新しいコーナーで
架蔵しているわけはないですね。
まだ読むことはできていないのですが、赤染さんというと作品数が少ないので
全部読むというのも難しくはないようです。
これまで読んだ赤染さんの作品の印象としては、最初のうちコミカルに始まっ
て、中盤から終盤にかけては、暗いというか重たくなってくるのでありますね。
エッセイなど短いものは、重くならずに済んでいるのに、小説は短編であっても、
途中からすこし辛いところを感じるようになったりです。
さて、これに収録の作品はどうでありましょう。