本日の新聞朝刊「折々のことば」は、赤染晶子さんの「じゃむパンの日」から
取られていました。一部でとっても話題になっていると思いたい赤染さんの本で
すが、いよいよ鷲田清一さんも取り上げてくれましたか。
赤染晶子さんは京都の方で、「じゃむパンの日」に収録されたエッセイは京都
新聞に2008年から2010年が連載されたものが多くありますので、初出の
時に、鷲田さんの目にとまっていたのかもしれませんですね。
鷲田さんが紹介しているのは、「おっさん」というエッセイで、赤染さんが
京言葉でおにアクセントをおく「おっさん」とは「お寺の和尚さん」のことだ
そうです。
以前にも話題にしましたが、赤染さんのエッセイのユーモラスなことに驚く
ことにです。赤染さんは2010年に芥川賞を受けて、その翌年に一冊刊行し
ただけで、その後作品を発表することなしに、2017年に亡くなったのです
から、ほとんど10年以上にわたって赤染さんの文章をまとめて読む機会は
なかったので、このエッセイ集を世に送り出した編集スタッフは、ほめなくて
はいけませんですね。
当方は以前にも記しましたが、赤染さんが札幌で学生時代を過ごしたことで
親近感を抱いていて、札幌での生活のことを書いている文章を好んでおります。