いまだ道半ばでの逝去か

 作家加賀乙彦さんが亡くなっていたことが報じられていました。当方は出先で

手にした新聞で知ったのですが、亡くなったのは今月12日であったとのことです。

 加賀さんの「長編小説全集」全18巻が作品社から刊行中でありまして、これ

の完結は2024年8月だそうですから、あと一年半でありましたか。完結を見る

ことができずで、これはちょっと残念でありました。

vzf12576.hatenablog.com  当方は長編小説が好きでありまして、19世紀小説のようにわかり良いものが

小説らしくて良いと思っております。加賀さんは、トルストイドストエフスキー

といった小説に魅せられてから二十世紀初めに至る小説をほぼ隈なく読んだとあ

ります。

 加賀さんの代表的作品は、ほぼ読んでいるように思うのですが、あちこちに置か

れていて、すぐに取り出してくることができずで、加賀さんのことを大切にしてい

ないのかな。

 数多い作品のなかで、発表されてすぐに買って読んだものは「帰らざる夏」と

「錨のない船」くらいで、あとは文庫になってから遅れて読んだようです。

  文庫で読んだもので圧倒されたのは「宣告」で、長い時間をかけて読んだのは

「雲の都」「永遠の都」という自伝的な作品でありました。この場でもずいぶんと

話題にさせてもらいました。

 忘れてしまいそうな逸話を、この場で記しておりました。自分もそれを読んで

加賀さんのことを偲ぶことにいたします。

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