10月も本日でおしまいですが、ここのところ気温が高くて過ごしやすしです。
本日などこれから冬に向かうのを忘れてしまいそうでした。ドロドロになって
いる車を水洗いしたり、鉢を外にだしてたっぷり散水したりです。
今月のサマリーということで、スマホが今月の歩数の合計などを表示してく
れています。ほぼ隔日ペースでトレーニングをしたせいもありまして、月間の
総距離数は125キロ、一日平均で4キロ、歩数の平均は6千歩とあります。
まずまずでありますか、11月はもっと寒くなりますが、このペースを守るこ
とはできるでしょうか。
読んだ本というか、手にした本に関してもこのようなサマリーを自動で算出
してくれるような仕組みはないものでありましょうか。まあ今月は惨憺たる
状況であったのですが。
今月の終わりに手にしているのは、ちょっと前から引き続きで丸谷才一さん
の文庫本「横しぐれ」と、図書館から借りている西村賢太さんのものでありま
す。
「横しぐれ」は短編集でありますが、表題作以外の3編はほとんど読んだ記
憶もないことで、これを機に読んでみようと思っているのですが、ちょっと苦
戦しながらです。
それにしても、丸谷さんの小説を読んでいて感じることですが、注釈がつか
なくては、若い人にはわからないことが多くなっていますね。特に戦時中のこ
とについてなどは。
「先生のやうな、国会と宗教とをきびしく分けようとするまじめなキリスト教徒
にとっては生きるのがひどく辛かったらう。さういふ場合、教職員のなかで一番
ふかぶかと御真影にお辞儀をするといふ型の抵抗に落ちつくまでには、ずいぶん
と紆余曲折があったにちがひないが、その過程で、自殺といふ解決策に心をとら
へられるのは充分ある得ることだらう」
このくだりは「横しぐれ」のなかにあったものですが、「ふかぶかと御真影に
お辞儀」とあって、御真影とはなんじゃでありますね。どこかには奉安殿という
言葉もあったように思いますが、御真影と奉安殿はセットで、どこの学校にも
あったものですが、先日に小学校の管理職の先生とお話をしたときに、かって
学校の敷地には必ず奉安殿がありましたものねといいましたら、奉安殿のことを
知らないようで、それくらい知っていてほしいなと思ったことであります。