週末にむけて 3

 片付けをするとスペースができるせいもありまして、本屋へと行きたくなります。
これも週末にむけての楽しみであります。
 今月の新刊で、気になっていたものを確保であります。
 

書物の達人 丸谷才一 (集英社新書)

書物の達人 丸谷才一 (集英社新書)

 2013年6月から7月にかけて「世田谷文学館」で開催された連続講座「書物の達人 
丸谷才一」での講演を加筆訂正して一本にまとめたものであります。集英社新書からで
たというのが、不思議な気がします。これは丸谷さんのつながりではなく、世田谷文学
館のつながりによるもののようです。
 なんとなくタイミングとしては、丸谷全集の刊行にあわせた連続講座かなと思ってい
ましたが、そうではなかったのですね。東京の近くに住んでおりましたら、一度くらい
この講座を聞いてみたいものと思いましたが、足を運ぶとすれば、どなたの回であった
でしょうか。
 ちなみに講師は、川本三郎湯川豊岡野弘彦鹿島茂、関容子といった面々であり
ます。このうち湯川さんは、当日体調不良で、講座の当日はキャンセルのやむなきに
いたったとのことで、新書にまとめるにあたっては、当初講座で予定していた演題を
破棄し、これ用に「書評の意味」という講演調の文章を寄せています。
 その時に、もう一冊購入です。 最近は出る作品がすべて話題となる佐伯一麦さんであります。文芸文庫にはいったの
は、これが二冊目となりますが、どちらも短編集となっています。
 そういえば、佐伯さんは最新作で伊藤整文学賞を受けたのですが、残念なことにこれ
をもって伊藤整文学賞は終わりとなるとのことで、地方でゆかりの文学者にちなんだ
賞は、あちこちで苦戦をしているようです。