どこをひらいても

 昨日に引き続いて村山恒夫さんの「新宿書房往来記」(港の人)から話題を

いただくことにします。

 ほんとうにこの村山さんの本をどこを開いても興味深い話題が満載でありまし

て、村山さんが取り上げている自社刊行物で、拙ブログもたくさんあることです。

田村義也さんご自身の本と装丁された本などを通じて、楽しませてもらっている

ことでして、今回の本の最後には新宿書房の刊行目録が掲載されているのがあり

がたいことです。(当方にとっての最初の本は、どうやら蘆原英了さんのもので

あるようです。これも田村義也 装丁本です。)

 小沢信男さんがかかわった新宿書房刊行本については、次で話題にしておりま

した。

vzf12576.hatenablog.com  この本を読んで、これははじめて知ったなというのは「映画・村山四兄弟」

という章にまとまっている文章であります。

「村山四兄弟」というのは、書房主 村山さんの父親とその兄弟のことを描い

たものになります。

 村山さんの父上は教育・文化映画の制作会社 桜映画社をおこされ、それに

引き続いて新宿書房を立ち上げ、これが休眠状態にあったのを、村山恒夫さん

が自分のやっていた百人社と統合して、現在の形になったと知りました。

 なるほどです、現在の新宿書房になって40年が経過ですか、あちこちで断ら

れるような企画を形にして、よくぞここまで生き残ったものです。