何年ぶりかの

 本日の朝に気持ち良く食事をしていましたら、家人のスマホが大きな音をたて

はじめました。これなんて書いてあるのといわれましたので画面をみましたら、

Jアラートとありました。その後に、TV各局はJアラートに対応した番組に変わっ

たのであります。

 Jアラートとはなんのこったいでありますが、こんな表現をするからして某国の

独裁者(?)に、いまだ米国に事実上占領されているなんていわれるのであります

ね。

 家人のスマホは悪名高き中華製でありまして、中華製であったものの警告には反

応をするのでありますよ。当方の利用しているスマホは、非国民が利用するにふさ

わしく、LGの韓国内向けに販売されたもの(基本的に日本での販売はないもの)で

ありまして、こちらはデフォルトではJアラートには反応しないようであります。 

 今回の警告は5年ぶりであったとのこと。そういえば、Jアラートというのは、

政権の支持率がひどく下がって苦戦しているときに鳴るものでありますよね。

5年前のことを思い出すことであります。

 できるだけ見ないようにしているネットニュースのコメント欄でありますが、

このような出来事がありますと、威勢のよい発言がならび、それにいいねをする人

がたくさんいることです。ほんと非国民を自認する当方は途方にくれるであります。

 本日に手にしていた新潮社「波」10月号にあった関川夏央さんの文章「命長け

れば辱多し」についてです。これは前田速夫さんの「老年の読書」という本の紹介

になりますが、前田さんは新潮社の編集者だった方で、ことし78歳なのでしょう

か。

 関川さんの文章から引用です。

「六十八歳だった2013年の年頭、旅先で下腹部の激烈な痛みに襲われた。大腸

がんの『ステージ4』と診断されて大腸と転移した肝臓を切除し、がんを抑え込め

たのは幸運であった。入院見舞いはなにがいい?と友人に問われ、ハイデガー『存

在と時間』(全4冊)を、といった。骨の髄までの本好き、生まれながらの読書人

なのである。」

 68歳でステージ4といわれ、死を覚悟したかなと思われる入院生活で、「存在

と時間」をリクエストでありますか。もちろん、これは再読なんだろうな。どうし

て、この本を入院見舞いに依頼したのかは書かれていないのですが、本にはその理由

は書かれているのかな。

 これはどこかで見かけたら、なかをのぞいてみることにしましょう。