急な訃報に驚く

 相変わらずで夏の家は盛業であります。本日のメニューは水浴でありますが、

当地は海辺のまちではあるのですが、海水浴には不適地でありますので、水浴

はもっぱら室内プールとなります。

 当方がトレーニングに通っているジムは、プール施設の一部でありますが、

当方はトレーニングで、来客はプールで水浴として時間を過ごすことになりで

す。公営の施設ということで、当方は高齢者利用ですの無料、来客でも格安の

利用料金で二時間近くも遊ぶことができてです。ありがたいこと。

 夕方になってから家人のお仲間から連絡があって、同じお仲間の人が大動脈

瘤破裂で6日に亡くなったとの知らせであります。ずいぶんと古いお仲間であ

りまして、家人がプールに通い始めたのも、そのお仲間からの声掛けがあった

からであります。ほんの二ヶ月ほど前にトレーニングとプール利用を終えてか

ら帰路につくとき、その方とお会いして、家人がライン友になるので設定して

よと言われ、その場でQRコードを利用してライン友だちとなったのでありまし

た。その時に交換したラインを見て、このようなお名前であったのかとわかっ

たのでありますが、それから二ヶ月ほどでまさかの大動脈瘤破裂で命を失うと

はです。いつどういうことがあるかわからないことであります。

 本日もちびちびと村田喜代子さんの「飛族」を読んでおりましたが、この

小説は住み慣れた離島に住み続けて、ここで死にたいという希望を持っている

92歳と88歳の二人の女性と、92歳女性の嫁にいって島を離れた娘のもの

がたりとなりますが、本日に訃報が届いた女性は、この島を離れた娘さんと、

いくらも変わらずでありまして、読んでいるうちに、母親のことを心配して

離島に来て面倒をみるかどうか思案している娘が、先に亡くなったとしたら、

この状況はどうなるのでありましょうかと思ったりです。

 この小説は姥捨伝説とは、真逆の設定でありまして、なんとなく不思議な力

をもつ超高齢女性二人の生命力に、年を重ねての生き方というのを教えられる

ような感じになりです。

 限界集落に住み続ける難しさと幸せを思いえがくことです。