メーンイベントという言葉を聞きますと、もう60年近くも前に見ていたTVの
プロレス中継でのリングアナの声が聞こえてきます。メーンイベントとは何の
ことだろうと思ったのですが、main eventのことであると知ったのは、ずいぶん
とあとになってのことです。
たぶん、この60年前くらいがTVにとっての黄金期の始まりであったのであり
ましょう。そういうことになりますと、ここのところのTVはまさに黄昏期であり
まして、お金(スポンサー)の集まらない業界となっているようです。
本日のメーンイベントは、さいたまアリーナでありますボクシングの試合であ
るようですが、これの放映権をめぐっては、たぶん争奪戦が展開されたのだと
思いますが、結局のところこれを取得したのはネット配信大手でありまして、
マッチメークをしたところは、これでワールドクラスのギャラが支払えるといっ
ていたように思います。
この試合がその放映権に見合う内容であったかどうかは、難しいところであり
ますが、これからはサッカーのワールドカップとか、オリンピックなどもネット
の世界に移行していくのでありましょうかね。
そういえば、このところは有料の配信番組というのが多くなっていて、今年は
まだ視聴はしていないのですが、お金を払っても見たいものがある一方で、ただ
でも見たくないというコンテンツがありますよね。
どちらかというとTV会社で作っているコンテンツには無料でも見なくていいや
と思うものが多いようです。
最近見て感心したTV番組は、NHKBS(これは厳密には有料ですか)カバーズの
「山下達郎ソング・ブック」でありますね。このくらい予算と時間をかけてくれ
たら、歌い手さんたちも、それはがんばるわさ。
最初に登場した平原綾香さんの時には、バンドに加えてストリングスとホーン
セクションが加わって、このギャラだけでいったいいくらになったのかと思うの
ですが、ホーンセクションのみなさんが、なんとなく平原まことさん追悼という
感じで綾香さんをバックアップしていたのが印象に残りましたです。