まずは借りて読むのだが

 新潮文庫6月新刊広告を見ていましたら、「疒(やまいだれ)の歌」の案内が

ありました。亡くなって4ヶ月でありますが、ここに来てすこし新刊がでるよう

でありまして、先月刊の素晴らしい「本の雑誌」6月号とあわせて、寂しがりの

西村賢太さんには、にぎやかなほうがよろしであります。

 最後にあがっている「誰もいない文学館」は、6月下旬刊行予定だそうで、

これに生前に計画されていたものなのかどうかですが、もとになったのは2016年

から18年にかけて「小説現代」に連載されたものとのこと。相当にマイナーな

作家好きでありましても、名前を知ることのない作家をとりあげていて、これが

一番読んでみたく思うことです。

 ここしばらくは、図書館にあります西村賢太作品を、次々と借り出して読むこ

とにいたしますが、どれを読んだのかわからなくなったりするのが困ったことで

ありますが、ただいま借りているのは、次の2冊であります。