ここのところさっぱり本を読むことができていないことです。調子よく
進んでいるなんて記したプルーストも、何日か手にすることもできずで止まった
ままです。図書館から借りているティモシー・スナイダーについても同じであり
まして、ほんとに半端なことで。
ちょっと読むことができているのは西村賢太さんのものくらいですが、これば
かり読んでいてもなと思うことです。西村さんのものを読んでいたら、どういう
わけか中上健次さんのものを読んでみたいと思ったりで、ごくごく短い小説を
取り出して文庫で読んでみたりです。
こんな風に思ったのは、最近人気のある若い作家さんが中上健次さんから影響
を受けていることを話しているのを知ったからであります。このように若い作家
が中上健次というのは珍しいことと、そのことが強く印象に残りました。
その作家さんは、最近に新作を発表されて、その作品を豊崎社長が北海道新聞
の「鮭児書店」で取り上げて、激賞していました。
これを見ましたら、この作家の作品も読んでみようかなと思ったのですが、そ
れをしますと、ますますのこと半端なことになってしまいそうです。