桜のたより届く

 追っかけ旅より戻ったのが昨晩でありましたので、自宅周りの見回りは今朝の

ことになりました。日陰に残っていた雪が、数日のうちにずいぶんと溶けて、雪

が少なくなっていました。

 芝生の上に残っていた雪は姿を消し、今年一番はやい花としてスノードロップ

が一つ咲いているようです。(写真をとるのを忘れたので、これはまた明日に話

題とすることに)

 春だなと思っていましたら、東京の友人からは桜が咲いたと、花見にいった写

真が送られてきました。桜を見るとなぜか気分が高揚するようでありまして、

桜の名所はどこも多くの人が集まっているようです。桜は見たし、感染は怖いと

いうところですが、桜の魅力のほうがまさっているのでありましょう。

 津野海太郎さんの「かれが最後に書いた本」が出たけど、買っておくかいと

ありがたい連絡がありましたので、ありがたくお願いをすることにです。

新潮社WEBで連載していたものですが、ほんとうにこれが津野さんの最後の本を

なるのでありましょうか。

 それにしても、津野さんの本といえば、平野甲賀さんの装丁と決まっていたの

ですが、平野さんが先に亡くなってしまって、今回はかなわずであります。

南伸坊さんの絵が大きくあしらわれていますので、あまり表紙の文字には目が

いかないようになっているかです。

 今回にまとめられた分にも古い友人で、最近に亡くなった方々への文章が

あって、なかでも樹木希林さんの悠木千帆時代の思い出というのは、もう津野

さんくらいしか書く人はいないのではないかと思うくらいに貴重なものです。

 もうすこし続けてくれたら、このコラムで小沢信男さんが亡くなったことに

ついても書いてくれたかもしれないが、まあそれは辛すぎることであるかな。