エアチェックは死語になるか

 土曜日の午前というと、FMラジオ放送をききながら過ごすことになっている

のですが、本日にゴンチチさんの番組をききましょうと、FMチューナーの電源

をいれましたら、雑音ばかりで放送をきくことができません。

 そういえばTV地上波の電波を増幅しているところには、もう一本FMアンテナ

からの電波も入っているのでありました。昨日に増幅器の取替をしてくれた電気

屋さんは、TVのほうだけを増幅して、FM電波のほうはスルーしたようであります。

地上波だけでなくFM電波もまた微弱でありまして増幅しなくてはきくことができ

ませんので、これはもう一回やってもらうしかないようです。

 それにしても、その昔はあちこちに住宅の屋根には、TVアンテナとあわせてFM

のアンテナも設置されていたものでありますが、最近はとんと見かけることはあり

ません。昨日の電気屋さんはお若い方ではありませんので、FMアンテナがあがっ

ているのを見て、こちらも対処する必要があるとは気づいたでありましょうから、

スルーしたのは、もうアンテナを使ってFM放送などをきいていないだろうと思っ

たでしょうかね。

 当方はこの場のあちこちで触れていますが、新しい音楽の情報はFM放送から

得るという生活を、ずっと続けておりまして、当方が京都での生活を始めた70年

4月はFM大阪の開局でありまして、それまでのAM放送にない番組つくりを楽しん

だものです。北海道に戻ったらFM放送はNHKしかなくて淋しく感じましたが、

こちらも82年に開局し、それからでも40年になりますか。

 その昔は、FM放送を録音するのをエアチェックといって、最初の頃はオープン

リールのテープレコーダー、80年頃からはカセットテープに録音をしたものです。

この話題は、昨年に河出文庫の「FMステーション」についての本を話題にした

ときにも記しているかもしれません。(年を重ねると、同じ話をぐだぐだとする

ことです。)

 エアチェックという言葉は、いまはほとんど死語となっているかなと思います

し、ラジオで放送をきくという習慣もなくなってしまったようです。

今の人達は、写真を写すのはカメラではなくスマホ搭載のカメラ機能ですし、

ラジオ番組は、スマホにラジコとかラジルというアプリをインストールして、それ

できくのが普通になっています。

 考えてみるにラジオ放送にとって、ラジオ受信機ではなくて、インターネット

経由できくというのは、とんでもなく画期的なことであります。ほんとにラジオ

にしてもTVにしても、これからの時代を生き残るというのは大変なことです。