畑違いではありますが

 本日に図書館へといって本の入れ替えを実施です。読めるかどうかわからない

けども気になる本がありましたので、借りることになりました。

前回に立ち寄った時に、手にとっていましたが、そのときは借りることなく、戻し

ておりました。その本というのは、次のものです。

 大阪大学出版会からでた本を借りたのは、はじめてでしょうか。岡本紀子さん

という大阪大学の大学院に社会人入学した方の、修士論文に加筆したものだそう

です。博士論文が書籍化されるのはありますが、修士論文は珍しいですね。

 立原道造は、当方には守備範囲外でありまして、このブログで言及したのも、

2回ほどでありました。今回に、この本に手が伸びたわけは、その一回に記して

おりました。 

vzf12576.hatenablog.com  上でも記しておりますように、当方は立原道造のことが好きであった方から

大事にしている本を託されたのでありますね。人を介してではありますが、

当方なら大事にしてくれると思ったのでありましょうか。そうなりますと、

立原道造が気になることでありまして、数年前に訪れた軽井沢高原文庫でも

立原のスケッチなどを見ておりましたです。

 当方が託された本について、岡本さんはあとがきで次のように書いています。

「筑摩版の全集には絵画や設計図の豊富な資料が収録されているが、勿論すべ

てがカラー図版という訳ではない。折しも古書店で見つけた『立原道造詩画』

に収められた七十点を超える彩色の絵のなかには、モノクロームで見慣れてい

た作品がいくつもあり、とりわけ緑の芽吹く山々や市井の景色を描いたものは、

まばゆいほどの活気に満ちた絵であることに感激した。」

 このあとがきに、当方が託された「立原道造詩画」に触れられています。

この本が刊行された時代に、立原道造の絵画を収録したのは、これだけであっ

たはずで、立原ファンは大枚をはたいて買われたのでしょう。

 そんな人の思いを受け継いで、今回の立原道造さんについての本を手にして

みることにいたしましょうぞ。