野暮用からの帰りに寄り道をして電気屋で、ワイアレスのイヤホンを購入する
ことになりです。これはトレーニングの時に使用するものですが、前回に行った
あとに、ウェアのポケットに入れたまま洗濯機にいれてしまい、すっかりダメに
してしまいました。前にも一度洗濯をしたのですが、そのときはなんとか電源が
入ったのに、そんなうまいことは続かないか。
ということで、明日のトレーニングにむけて、イヤホンの確保です。安価なも
のですが、洗濯しないようにしなくてはです。
夕食後にウトウトとしながら柚木麻子さんの「私にふさわしいホテル」を読み
継ぐことになりです。一作35ページほどの短編が6つの連作集ですから、すぐ
に読んでしまえそうですが、まあそんなに先を急がなくてもです。
女性の新人作家が、メジャーになるために奮闘するのですが、当然そのために
は文学賞を受けることも必要で、どのようにすれば選考委員に作品を気に入って
もらえるかなんてことで悩んだりです。
業界のボスのような選考委員をつとめる作家さんもカリカチュアされていて、
なかなか愉快であります。
その選考委員のボスさんのモノローグには、次のようにありです。
「気に入らない作家の作品ははなから読むつもりもない。自分のように多忙な
著名人が賞に名前を貸してやるだけでも、大きな貢献なのだ。受賞作品すべて
読み込んで、親身になって批評してやるほど、暇でも親切でもない。そんなもの
は編集者がやればいいことだ。」
もちろんフィクションでありますからして、こんな気分で努めている選考委員
はいないでしょうが、文学賞といってもたくさんあるので、一つくらいには、こ
のような人がいるのかなと思わせるところがありです。