本日は気温があがって、先日に降った雪が溶けて、道路はズブズブになって
いました。屋根に積もった雪も軒からのびていて、竿をつかって落としたりで
あります。このまま春になればいいのにと思いますが、そうは問屋がでありま
すね。
陽気に誘われて、自宅から40分ほどのところにあるブックオフへといって
みることにです。本日も予算はワンコインでありましたが、ちょっと趣きを
かえ、先日に「らんたん」を読んで楽しませてもらった柚木麻子さんのものを
探してみることにです。
さすがに人気ある作家さんでありますので、文庫も含めてそこそこ作品がな
らんでいました。どれがいいのかと思いながら、代表作と初期の作品などを買う
ことになりました。
いろんな作品を書いているのでしょうけども、本日は小説の新人賞を受けた
作品、それに新人賞を受けたけどなかなか売れるにはいたらない小説家を主人公
とした作品と代表作などを買ってみることにしました。
柚木さんの作品で、上からオール読物新人賞を受けた「フォーゲット・ミー・
ノットブルー」が入っている私立女子高もの、次は小説を書くために売れない作
家であるのに、駿河台の作家が缶詰になることで有名なホテルに自費で宿泊する
という作品集、そして代表作ともいわれる「BUTTER」であります。
本日は、このなかから「私にふさわしいホテル」の表題作を読んでみることに
です。作家になることを夢見て、小説を書き始めなんとか新人賞はとったものの、
それ以降なかず飛ばずの作家志望の女性が、作家の缶詰にならって「山の上ホテル」
に宿泊して小説を書いてやろうという目論見をたてるというものですが、その首尾
はいかにでありますが、作中には「山の上ホテル」を利用した有名作家さんの名前
や、何人かの作家さんをまぜあわせて作り上げた大物作家さん、そして目標とする
ような女性の人気作家の名前などがあがっていて、楽しく読むことができることで
あります。参考文献として常盤新平さんの「山の上ホテル物語」もあがっていて、
柚木さんの作品を読みますと、常盤さんの本ものぞいてみたくなる。(家のどこか
にあるのですよね。)