夢二の帰国とはてなのバグ

 このところ当方の環境ではてなブログを更新して、そのあとにTwitterにとば

しますと、それから5分から10分くらいで、その日の記事が重複してアップ

されるようになっています。これは当方の環境だけでのことであるのかどうか

でありますが、毎日記事を更新したあとには、重複してあがっていないかと

確認を行い、重複していると記事の削除をすることになりです。

 他の方はそんなことはないのかな。ちなみに当方が記事を作成してアップ

していますのは、MacOSで、ブラウザーFirefoxを使用であります。

ブラウザーとの相性がよろしくないのか、それともTwitterとの連携に問題が

あるのか、12月の後半くらいからでしょうか。

 それはそれとして、本日に外出から戻りましたら「本の雑誌」2月号が届いて

おりました。これに連載の沢野ひとしさんのものを見ていて思ったことです。

 年末に放送された「なんでも鑑定団」を録画してから見たのでありますが、そ

この竹久夢二の米国滞在中の油絵を持ち込んだ女性がいらっしゃました。

いかにもただものではないという雰囲気(オーラというのでしょうね)をお持ち

の方でありました。 

 それを見ながら、最近に夢二を話題にしているといえば、「本の雑誌」における

沢野ひとしさんであるよなと思ったのです。

 この女性の話では、夢二の作品は、その方のパートナーが夢二の足跡をたどって

取材をしている時に、日系の方のところでドロドロになっていたものを見つけて、

譲り受けたものなのだそうです。

 この夢二の作品は、その後きれいにされて、今もこちらのお宅で保存されている

ということですが、夢二の油絵は非常に珍しいこともあって、それなりの評価が

されていました。

 まさにタイミングぴったり(まるで、番組で放送されることを知っていたかの

ように)で沢野ひとしは、次のように書いているのでありました。

「夢二はナチスの圧迫があるベルリンで帰国前になんとしても展覧会を開き、少し

でも帰りの船賃にあてたかった。

 日本人会の応援をエて、市内の日本人クラブで一週間ほどの展覧会ができるよう

になった。ただ、核となる大きな作品がないために、またしてもロサンゼルスで世

話になったメインのママこと高橋しげに手紙で泣きつく。彼女が購入した二つ折り

の枕屏風『炬燵』を貸してくれという趣旨である。夢二に渡したら戻ってくるあて

などないことをしげは充分に知っていたので、手紙は返事も出さずに放置された。

 このあたりのやりとりは『夢二 異国への旅』(袖井林二郎 ミネルヴァ書房

に詳しく書かれているが、つくづく情けなくなっていく夢二が不憫でならない。」

 おお、ここにある袖井林二郎さんが夢二の油絵の持ち主で、そのパートナーと

なる女性が、これを持参してきたのでありました。

 その女性は袖井孝子さんでありますので、ただならぬ雰囲気を感じるというの

も当然でありましょう。もちろん、番組では実名で登場ですが、この女性がどう

いう人であるかへの言及はなく、それも清々しいことでありました。