なんとか週末に

 緊急事態ではありますが、野暮用は続くでありまして平日の週に4日はその

ために外出をすることになります。金曜日はヘロヘロになって戻ってくるので

すが、帰宅しましたら「本の雑誌」が届いておりました。定期購読に切り替え

て何年になるのでしょう。早くて確実に入手ができる「本の雑誌」の定期購読

は、地方にお住まいの方におすすめであります。

 いつもの月よりも早くに届いたのではないかと思う、封を切って表紙をみま

したら、今月の特集は「定年後は本当に本が読めるのか」でありました。

 この特集の冒頭には、「本好きなら誰もが夢見る定年後の晴読曇読雨読パラダ

イス」とありました。

 当方は野暮用はありますが、実質は定年後でありまして、この特集に対しては、

すでに老境に入った立場からコメントをしてみようかなであります。

 あまり真面目にいうのもどういうものかでありますが、定年後に急に生活は

変わるわけではなくて、それ以前から徐々にそうした生活を頭において、すこし

ずつ変えていかなくてはいけないということですね。(なんて、こんなわかり

きったことを記して、何になるであります。まるで定年数年前に予定者にむけて

開催される社内セミナーみたいではないですか。)

 当方はこのブログを始めたのは2007年1月のことですから、これを始めた

時(まもなく56歳になる)に、定年後のことを考えて、本を読むのと並行して

すこし読んだ本(というよりも手にした)を話題にしてはき出すように考えまし

た。

 おかげさまで、同好の方がいらして書き込みなどをいただいたことで、こうし

て続けることができております。ここのところで、なんとかこの本を読みたいと

口走っておけば、それが自分を縛ることになりです。

 プルーストの「失われた時」を3年計画くらいで読んでみようということで、

すこしずつ読んでいます。自分のつもりとしては亡父を目標に八十歳の半ばまで

は本を読む生活を続けるぞと思っています。

 とりあえず亡父の残した藤沢周平さんは八十代となるまでとっておき、七十代

は読むのに気力を必要とするものなどを読んでいこうと思っています。プルースト

を終えたら、フォークナーの代表作(それこそ篠田一士さんの十大小説の一冊)

を読んでみようかしらん。