計画的に大掃除をしている人には、何を今ころになってでありますが、本
日に台所の大掃除をすることになりです。今月にはいって、週末はずっと台所
でギフト作りをしていたこともあって、掃除にとりかかることができておりま
せんでした。
年に一度の換気扇掃除も実施で、これはなかなか時間のかかることでありま
した。これをしただけでもぐったりでありまして、よくがんばりましたです。
あとは時間切れで、山になっている本は、どこか視界に入らないところに移動
しておしまいとなるのでありましょう。
とはいっても、片付けは明日にも続くことになります。
今年もあと30時間を切りまして、残りが少なくなりました。年内は先日に
借りてきた三浦清宏さんの長編小説を読んで過ごそうと思っているのですが、
どのようにしても、あと30時間では読み終えそうにはありません。
三浦さんの小説を読んでいましたら、三浦さん留学中にであった人のエピソー
ドとして、次のようなことが小説に書かれていました。
「本は彼にとっては食べるものと同様に重要だった。すぐに読んでしまうの
で、絶えず古本屋を回ってストックしておく必要があった。車の中は本だらけ
で、車は移動図書館でもあった。驚くのは読むスピードで、英語で『本をむ
さぶり読む(to devour a book )』という言葉があるが、彼を見ているとこの
devourという言葉が人間になって活動しているようだった。『戦争と平和』を
一晩で平らげた。『カラマーゾフの兄弟』も同じ運命を辿った。」
三浦さんが出会った人の話でありまして、この二冊は、三浦さんが彼に読む
ことを勧めたのだそうです。当然のこと、彼は一晩で読破してそれを三浦さん
と話題としたのでありましょう。
まったくどのようにすれば、このようなことは可能なのでありましょう。
この作品は、三浦さんの自伝的な意味合いの小説で、初出はふるさと室蘭の
地元紙だそうです。ふるさとの人が最初の読者ですから、地元への愛とサービス
精神にあふれる作品で、図書館本もふるさとの事が書かれているあたりに、良く
読まれた痕跡が残っております。