いつもの土曜日なり

 土曜日の朝は新聞読書欄に目を通すところから始まりです。本日はなにか

気になるものはないだろうかと思ってみましたら、「著者に会いたい」という

ところに、編集者 井上一夫さんが紹介されていました。

 少し前まではまったく名前を見てもピンとこなかったでありましょう。先日に

「ぐんま様」からコメント欄にご紹介いただいていた本の著者でありました。

本の泉社という版元から刊行になった「渡された言葉 わたしの編集手帖から」

という本を販売している書店は、なかなかないでしょうね。

 「ぐんま様」のコメントでは、収録されている井波律子さんを偲ぶ文章が感動

的とありました。

 本日の新聞には、「渡された言葉とは、渡される側に感度がなければ成立しな

い。だから本書は著者自身をよく語っている。多彩な人物を描きながら通じるも

のを感じるのは、まつろわぬ人たち、自分の言葉で語る人たちであるからだろう。

著者の『志』でもあるに違いない。」とまとめられていました。

 編集者 井上一夫さんは73歳で、岩波書店に四十年ほど勤めた方とあります。

担当した本で一番売れたのは永六輔さんの「大往生」だそうです。岩波新書らし

くなく良く売れたのですが、編集者さんはベストセラーを狙ってつくったもので

はなかったのでしょうね。

 さて、この本をどこで手にすることができるでしょう。