写真編集者

 先日に鬼海弘雄さんの「世間のひと」のあとがきを読んでいましたら、次のくだりが
気になりました。
「編集者は、亡くなった今も伝説になっている、山岸章二さん」
 山岸章二さんで検索をかけてみましたら、この方は、今はなき「カメラ毎日」の編
集長であったということがわかりました。ウィキペディアにも項目はあるのですが、
これは簡単すぎてほとんど参考になりません。
 2001年に書かれたもののようですが、このページが参考になりましたです。
「朝日カメラ」と「毎日カメラ」でありまして、生きながらえた「朝日カメラ」と
当時の若者たちにインパクトを与えて消え去った「カメラ毎日」であります。
 山岸章二さんのウィキには、参考図書として次のものがあがっていました。
「写真編集者 : 山岸章二へのオマージュ」(西井一夫、窓社、2002年)

写真編集者―山岸章二へのオマージュ

写真編集者―山岸章二へのオマージュ

 西井一夫さんという方は、「カメラ毎日」の編集長でした。ちくま文庫にもこの方
の本がはいっていますので、当方は西井さんは山岸さんの先輩編集者であろうと思って
おりました。
新編「昭和二十年」東京地図 (ちくま文庫)

新編「昭和二十年」東京地図 (ちくま文庫)

このような本があるから、相当に年長であると思っていたのですが、現実には、
西井 一夫(にしい かずお、1946年 - 2001年11月25日)は日本の写真評論家、
編集者。
山岸章二(やまぎし しょうじ、1930年 - 1979年7月20日)は日本の編集者、
写真評論家
という具合で山岸さんのほうが、ずっと年長でした。
 山岸さんは、西井さんの三代前の編集長というのでありますからして、そうでありま
しょう。
 西井さんによる「写真編集者 : 山岸章二へのオマージュ」という本を、もうしわけ
ないような値段で入手することができました。この本がこのような値段で売られている
というのは、おかしくはないかな。