本日の新聞の読書欄を見ましたら、著者に会いたいというコーナーに、最近
話題になっている「同志少女よ、敵を撃て」の著者 逢坂冬馬さんが登場であ
ります。
当方はなじみの薄い分野の小説ではありまして、アガサ・クリスティー賞を
受けたものなのだそうです。この作品のことは、先日の文芸時評で鴻巣友季子
さんが紹介していて、独ソ戦に参加した女性兵士を主人公に据えているという
ことで、旧ソ連邦に親近感を抱いている知人が読んでみたい小説ともらしてお
りました。
知人は、これを入手したものかどうかわかりませぬが、本日の新聞紹介を
見ましたら、「先月デビュー作としては異例の初版3万部刊行、すでに8刷に
至った。」とありますので、かなり売れているようであります。
本日は、ショッピングモールに出向いたのを機会に書店に立ち寄りましたら、
「同志少女よ、敵を撃て」が目に入りまして、パラパラとのぞくことができま
した。この店では、そんなに売れてはいないようですが、たぶんこれから売れ
るのでありましょう。(本日は買うことはなしでした。)
当方の世代は、同志なんてことを言い交わしたりすることはないのですが、
ソ連邦とその周辺では同志というのは、よく言われていたようで、当方の好き
な本のタイトルにも「同志たち、ごはんですよ」(岩田宏さんの名著)という
のがあります。
こちらの「ごはんですよ」というのは、ソビエトロシアに渡る船で、乗務員
の女性が、乗船客によびかけるというものであります。もちろん、ソ連邦亡き
いまはそのような呼びかけはなくなっているのでありましょう。
そういえば、「ごはんですよ」と聞きますと、三木のり平を思い浮かべる人
も少なくなりましたですね。