読了には至らずか

 本日の朝のふとんの中で、落合勝人さんの「林達夫 編集の精神」を読んで

おりました。ほんとちびちびとでありまして、本日でひとまず本文は終わりま

で行ったようなのですが、これがさっぱり読めたという気分になりません。

もう一度頭に戻って読み進めなくてはいけないようですが、それはできそうも

ないので、ほとんどうまく読めずにということで終わってしまうのだろうか。

 落合さんのあとがきには、次のようにありです。

林達夫を主題として本として真っ先に思い浮かぶのは、渡邊一民『林達夫

その時代』と、高橋英夫『わが林達夫』の二冊である。上記以外に、石川淳

池澤夏樹、海老坂武、菅野昭正、久野収多田道太郎中川久定鶴見俊輔

萩原延壽花田清輝藤田省三山口昌男四方田犬彦など多くの論者たちが

彼の作品や事績を評してきた。

 ただし、鷲巣力の論考を除き、その大半は『書く人』としての活動に焦点を

当てたものである。」

 門前の小僧でありますからして、林達夫さんに関する本を集めておりまして、

渡邊一民さん、高橋英夫さんはもちろんのこと、そのあとにずらっとならんで

いる方の名前を見ても、岩波文庫とか筑摩書房から出た本の解説など思い当たる

文章があることです。 

 落合勝人さんのこの本では、編集する人としての林達夫さんを描くことになる

のですが、そのあたりの意味合いがピンとこないこともあって、ストンと落ちて

こないのでありましょう。

 それにしても大変な労作でありまして、豊富な注も含めて読みどころ満載で

あります。とにかくポイントだけでもまたつまんで振り返りをしてみることに

いたしましょうぞ。