秋は食べ物が美味しい季節でありまして、ほんと楽しみなことです。
魚でいえば秋刀魚と秋鮭と、どちらにも秋の字がついています。秋鮭は
このところ不漁とはいうものの、稚魚の放流などが功を奏していて、そんなに
とれていない感じはしないのですが、悲惨なのは秋刀魚のほうでありますね。
たぶん、ほとんど口に入らないレベルになっています。昨年は今に値段が
下がるだろうと思っているうちに季節が終わってしまいました。行きつけの
魚屋さんは、とっても魚体がよろしくないのに値段が高いので、生の秋刀魚
はおすすめしませんといわれてしまった。
さて今年はどうだろうかですが、今年もたぶん歴史的な不漁は続くのであり
ましょう。今年は形の良い生の秋刀魚にありつくことはできないでしょう。
本日に行きつけの魚屋さんにいったら解凍秋刀魚というのが販売されていて、
そこそこ形がよかったので、いちおう季節感を味わうために購入しましたが、
おお秋刀魚一匹でこの値段であるかです。
それにかわって、今が旬で美味しいよとすすめられたのは、イナダでありま
して、最近はブリとかイナダが普通に近くでとれるようになったのですから、
海が変わってきていることを実感することで。
本日も夕方に放送のあった「映像の世紀」を見物することになりです。
本日のは女性の社会進出をテーマにしたもので、1900年ころから最近のUSA
大統領候補の女性までをとりあげていました。
この番組は2016年に放送されたものなのですが、本日に見て驚いたのは、
当方が昨年に話題とした「ちくま」表紙絵の小林エリカさんが教えてくれた
「エミリー・ディビソンの葬列を組む女たち」の映像を見られたことです。
葬列の前には、当然のこと「エミリー・ディビソン」の死があるわけです
が、「多くの人が見るなかで自ら選び取った死に至る行為」というのが
映像で残されていて、こういうのも彼女が亡くなったあとも永く記憶される
ことになった理由でありますね。
映像は人の目をごまかすことも、事実を伝えることもできることであり
まして、都合の良い切り取りだけはしないようにしなくてはです。