今年初めて扇風機

 本日は朝からお天気がよろしでありました。昨日までの予報では、最高気温

が27度まであがるということで、これはことし初めての夏日であるかなです。

なんといっても昨日の最高気温は21度でありますからね。

 午前はジムへといって汗を流し、お昼からはすこし庭仕事と思っておりまし

たが、これがお天気良すぎで、すこし様子をみることになりました。結局は

夕方近くになって、雨にあたってひどいことになっていたバラの花を落とす

ことができました。すこし大きい目のふくろに一つですが、それでもまだまだ

花がついていて、もすこし楽しむことができそうです。

 あれこれとありまして、本日もこれまでのところ本をほとんど読むことがで

きておりません。足の確保で外出したおりに、すこし待ち時間が発生し、その

ときに開いておりましたのは、小林勇さんの「惜櫟荘主人」でありました。

これまでのところ手にした本はこれだけでありますか。

 「一つの岩波茂雄伝」という副題がある本ですが、著者の小林さんが岩波書

店で世話になるところから、一年ごとに章立てされていて、岩波茂雄のこと、

書店の事業のこと、自分のことといろいろな話題が盛り込まれて飽きることが

ありません。

 昭和9(1934)年には、次のようにありました。

「1月8日附の『やまと新聞』は『日本資本主義発達史講座』をめぐって『合法の

仮面の下に党資金獲得の陰謀』という見出しで、この出版が国賊的行為だと難じ、

岩波書店主も近く召喚されるだろうという記事を大きく出した。・・

 このころから、簑田胸喜、三井甲之等が『原理日本』或いは彼らに関係のある

新聞等で岩波書店を露骨に攻撃し出していた。」

 簑田胸喜さんは、敗戦後の昭和21(1946)年1月30日に故郷の熊本で自死した

のだそうですが、それを知った岩波茂雄は「それでは蓑田は本物であったか」と

もらして、遺族にお見舞いを送ったという逸話が残っております。

 そして岩波茂雄はその年の4月に亡くなるのでありました。