当方のブログで、川崎といえば川崎彰彦さんとなるのですが、本日の場合は
川崎市を話題にでありますね。
先日に購入した磯辺涼さんの「ルポ 川崎」を読んでいるのですが、これが
とても興味深いことでありまして、思わずほんとかなと思うのですが、事実は
小説よりも奇なりであります。
以前に「カセットテープミュージック」を見ておりましたら、たしかマキタさん
がいっていたと思うのですが、川崎のやんちゃなラップグループがあって、来年も
活動できているかどうかわからないけども、これは注目といってました。
たぶん、マキタさんが注目しているようなグループが登場し、そのグループが
生まれ育った背景が、ルポ川崎では紹介されています。
この本の帯には、「ここに地獄か?」とあるのですが、ひどい生育環境のなか
で育って、ラップを通じて自分たちの世界を開いていく、希望をつかむという話
であります。もちろん、みながうまくいくわけではないのですが。
これを読んで似ているなと思ったのは「ヤンキーと地元」でありますが、こち
らのほうは、沖縄という場所の歴史と現在がからんでいて、これは違った世界の
話だなと思ったりしてしまうのですが、それと比べると川崎のほうは、おおかれ
すくなかれどこのまちにもある話でありましょう。
もっとも日本の社会はすっかりパワーを失ってしまって、こうした荒々しさは
姿を消してしまっているようにも思います。少なくとも当方の子どものころまで
は、こうした猥雑さはどこのまちにもあったこのように思います。
そういう猥雑さを今にまだ残しているというのが、川崎というまちの可能性で
あるのかもしれません。
このルポ川崎には、当方とほぼ同学年の友川カズキが取り上げられていて、こ
のように生活することができるのは、心強いことではありませんか。