このところ鉄道を使っての旅番組などにひかれることであります。行きたく
ともなかなか行くことが出来ないという事情も関係しているでしょう。もう
鉄道は何年も利用していなのではないかな。もちろんコロナのせいでありま
すね。
この時間にはTVで「松本清張 昭和の旅」(新日本風土記)をやっていまし
て、清張作品の舞台となった場所を訪ねながら、小説の一節を紹介しています。
当方が子どもの頃から松本清張というと、ものすごい人気作家で、高額納税者
でありました。当方と同年輩でも中学生のころから清張作品に親しんでいると
いう人もいるでしょうが、当方はほとんど縁がなくて、代表的に作品を二つか
三つ読んだくらいでしょう。
このTVを見ていましたら、おおっ川本三郎さんが登場し、清張作品について
語っていました。そうなんだよな、この番組をみようと思ったのは、川本三郎
さんの本をちびちびと読んでいるからでありますね。
この本で、川本さんは松本清張作品のロケ地を訪ねて、紀行文を書くのです
が、「ゼロの焦点」とか「張込み」の舞台となった場所です。
川本さんは、次のように書いています。
「松本清張の推理小説は『顔』(57年)から『彩り河』(84年)まで実に
三十五本も映画化されているが、なかでも好きなのは、昭和32年(57年)
につくられた野村芳太郎監督の『張込み』。
原作は文庫本で三十頁に満たない短編だが、それを脚本家の橋本忍がみごと
なドラマに仕立てた。松本清張自身、この映画を高く評価していた。」
松本清張の小説については、年をとってからのお楽しみにとっておきましょ
うと思って、ここまで来ているのですが、さて何歳くらいから読み始めたら
いいのでありましょうね。
さるやんごとなき方にならっていいますと、退隠後は清張作品が待っている
ということになりますか。