立ち見した本、買った本

 お昼から食料品を購入のために外出し、それにあわせて行きつけの本

屋に立ち寄ることとしました。だいたい文庫とか新書の新刊が出揃うころに、

どんなものがあるのか背表紙をみるのが目的であります。

ただし岩波文庫、新書は扱っていないよでありまして、これは眼にすることが

できずです。

 まずは、本日 立ち見した本からであります。

一生モノのジャズ・ヴォーカル名盤500 (小学館新書)
 

 当方は昔からスタンダード(どちらかというと占領軍のキャンプでよく歌われ

ていたようなもの)ソングが好きでありまして、その延長でジャズ・ヴォーカルも

大好きであります。当方は熱心なジャズファンにひっぱられてジャズ愛好会に

参加していたのですが、このグループでは年に一、二度 ライブコンサート

やっていましたが、このグループのリーダーさんに言わせると、ヴォーカルものは

客が入らなくて赤字になるんだよなでありました。ヴォーカル好きの当方はそん

なことはないだろうと思ったのですが、結果はそのとおりでありました。

 この本でチェックしたのは、当方が偏愛する歌い手さんがどのようにとりあげ

られているかでありますが、とっても好意的に書かれていて、一枚のほうは1ペー

ジを使っての紹介で、この時点でこれは買わなくてはと思ったのです。その一枚

とは次のものとなりです。(この本は、次回に買いましょう。)

バラード・アンド・バートン

バラード・アンド・バートン

 

  もちろん、最初はLPレコードでありました。1969年に録音されて、当方は

その翌年に大学に入った年に購入です。19歳にはちょっと渋い選曲の一枚で

すが、いまも廃盤になることなくカタログに残っている名盤です。(当方が、これ

を買ったのは、他の誰かがうたっているものを、この人のものと勘違いしてい

たようなところもあったはずですが、誰のなんという曲であったのかは忘れて

しまった。それから50年もたってしまった。)

 次に手にしたのは、講談社文芸文庫の一冊。

つげ義春日記 (講談社文芸文庫)

つげ義春日記 (講談社文芸文庫)

  • 作者:つげ 義春
  • 発売日: 2020/03/12
  • メディア: 文庫
 

  つげ義春さんの日記が文芸文庫でありますよ。値段は文芸文庫としては

安いくらいの値段で、他のものよりつげ義春さんは売れると予測しているの

でありましょう。

 ページを開いた一行目に「紅い花」を佐々木昭一郎さんが映像化させて

欲しいといってきたが、本が悪いので断ったと書かれていて、これは興味が

わくことです。その後に佐々木さんはつげさんに了解をもらって「紅い花」は

昭和51年芸術祭大賞を受けるのでした。

 つげ作品は予備校で一緒になった変わり者の男が「ガロ」に掲載の「ねじ

式」を教えてくれたのですが、彼は「ねじ式」よりも長谷邦夫の「バカ式」の

ほうが向いているだろうと当方に言ってくれて、そのとおりでありました。

 立ち見三冊目は、なかなか買いにくい一冊。

売春島~「最後の桃源郷」渡鹿野島ルポ~

売春島~「最後の桃源郷」渡鹿野島ルポ~

  • 作者:高木 瑞穂
  • 発売日: 2019/12/17
  • メディア: 文庫
 

  このような島があるということは、なんとなく知っておりました。昨年に新刊で

行きつけの本屋見かけたときには手にすることがなしでした。先日に新聞さんやつ

で売れていますとあったのを見て、タイトルを別にすれば、目立たない本なのにと

思っておりました。先月かの読売新聞読書欄の文庫紹介のところで、どなたさん

かがこれをあげていて、ちょっと驚きました。

 この島のことは辻原登さんが、小説の舞台としていまして、ちょうど昨年の2月

末に読んでおりました。不思議な味の小説であったことです。

vzf12576.hatenablog.com 買った本についても、頭だしだけしておきましょう。河出文庫のものであり

 ました。

若き詩人たちの青春 (河出文庫)

若き詩人たちの青春 (河出文庫)

  • 作者:三木卓
  • 発売日: 2020/03/05
  • メディア: 文庫
 

 元版は岩波書店からでていた、次のものですが、今回はすこし増補されて、

タイトルがかわっています。元版は手にしたことがなかったのに、今回購入に

いたったのはなぜかという話は、日を改めて。