休みが続くので、普段よりも時間に余裕があるのではないかと分厚い本を
何冊か図書館より借りたのでありますが、まったく手に取ることもなしに
終わりそうな本もあることです。
そんなことを思っていましたら、先日に届いた岩波「図書」に借りている本
に関連する文章がありまして、これを目にしますと、すくなくとも読まなくて
もページはめくらなくてはと思いましたです。
「図書」に掲載の文章は大島幹雄さんの「希望のクラウン」というものであ
ありまして、大島さんでありますのでクラウンというのは自動車の名前ではあ
りません。大島さんの文章から引用です。
「日本ではあまりなじみのなかったクラウンという言葉が、本来の道化師を意
味するものとして、新聞や雑誌の中で見られるようになるのは、1980年代に
入ってからだ。」
「希望のクラウン」というのは、道化師のことでありまして、特にサーカス
で活躍する道化師のことはクラウンと呼ばなくてはいけないとあります。
当方の世代は、70年代に山口昌男さんによってこのあたりのことを教えられ
て、サーカスに興味を持ったのでありますが、それ以降いまに至るまで、ほとん
どサーカステントに足を運ぶ機会がないというのが残念な限りです。
ほんとにブッキッシュなサーカスファンでありまして、図書館などでもサーカ
スという題名が目に入りますと、ついつい手がのびてしまうのですが、これが
まためっちゃ難しい内容であったりするのですよね。
ということで、図書館から借りている「文化空間のなかのサーカス」のまえが
きと訳者あとがきくらい目を通してみましょうぞ。