昨晩遅くに休もうと思っていたら、弟からラインで「平野甲賀さんがなく
なったね。ワタシ的には濱田滋郎さんも」と連絡がありました。
濱田滋郎さん(もちろん中南米音楽の権威で、濱田廣介さんの息子さん)が
亡くなったことは承知しておりましたが、平野甲賀さんの死には驚きました。
平野甲賀さんは、今月の「本の雑誌」4月号にも、津野さんについて寄稿が
あったのを目にしたのですが、「本の雑誌」で津野さんへコメントを寄せてい
るかたでは、小沢信男さんについで亡くなったことになりますが、そんなに
急いで後を追わなくともいいのにと思うことです。
もちろん、今朝の新聞でも訃報欄に掲載がありまして、それを見たのですが、
平野甲賀さんの仕事の代表として「深夜特急」の装丁があげられているのに、
そうかなと思ってしまうことにです。
まあ何を代表作とするのかはそれぞれの人でいろんな思いがあるでしょうが、
もうすこし文字数を増やせば、もっと多くのファンにぴったりしたものができた
でしょうね。
当方にとっては、平野甲賀さんは晶文社の芸術監督のような存在でありまして、
編集長である小野二郎、津野海太郎さんとの共同作業で、時代をリードしたので
ありますね。
もちろん、そうした活動は書籍の世界に留まらずで、黒テントや水牛楽団にも
活動の場を広げたのですが、これはすこしマニアックでありますか。
当方のブログは晶文社話題が一つの柱でありましたからして、平野さんのことも
ずいぶんと話題にしているのですが、残念ながらご本人にはお目にかかったことは
なくておわりました。
2017年に旅行で関西に行っていたときに、京都のギャラリーで開催されていた
平野さんの展示を見ることでき、あれを見ておいてよかったなとつくづく感じる
ことであります。