窮屈な紙面となり

 本日は、当方が購読している新聞の「書評委員が選ぶ『今年の3点』」から

話題をいただくことにです。

窮屈というのは、書評委員さんと編集長のあわせて26人が、見開き2ページ

に押し込められていること。他紙はどうであったでしょうね。たしか毎日新聞

は二週間に分けての掲載のはずですが、明日掲載予定の読売新聞はどんな掲載

になっていたでしょう。

 三冊でなくて五冊だっていいでしょうし、もっと各人への割当スペースが多く

ともいいでしょう。

 購読紙の読書編集長は 編集委員の村山正司さんでちょっと期待が大きいだ

けにもうちょっと新しさがでないかなと思ったりです。

 ちなみにその村山編集長が取り上げている本へコメントする前に、次のよう

に記していました。

「読書面で毎週紹介する20〜30冊の本の書名、著者、引用部分などは、印

刷直前まで点検しています。作業しつつ本文に引き込まれ、読了した本から。」

 なるほど編集長さんは、書評委員さんが取り上げた本については、このよう

にチェックしているおですね。引用部分の点検しているうちに本文を読み耽る

ということもあるでしょうね。

 こうして読みふけってしまった本の一冊が山本文緒さんの「自転しながら公転

する」だそうです。先日の朝にTVを見ていましたら、NHKの番組に山本文緒さん

が出演されて、この作品のプロモーションをやっていました。

 当方は山本文緒さんの作品はまったく読んだことがなく、直木賞をもらって

からひどいうつ病となって作品が書けなくなったが、やっと回復して小説を発表

することができたと言っていました。

 村山さんは、「私と同年生まれの小説家の筆は、食など細部も脳髄に響く」と

書いています。

なるほど、このようにあると読んでみたくなるものですが、こういう本を図書館

から借りて読もうと思ったら、一年も待たずにはいけないようです。

自転しながら公転する

自転しながら公転する

 

  この新聞の特徴でありましょうか。意外に今年を代表する小説などをとり

あげるということがないのですよね。誰かこの小説をあげないかなと思って

いたのは磯崎憲一郎さんの作品ですが、当方は印象に残ったのだけどもな。

日本蒙昧前史

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