予算オーバーでした

 昨日のことでありますが、家人の通院の足を確保で外出し、終わる

までの時間を、ブックオフで過ごすことになりです。いつもとおり予算は

ワンコインでありますが、この予算で何が入手できるでありましょうか。

 早くも岩波文庫的「月の満ち欠け」がでていました。これは新刊で

買っていますし、これを買ったら予算オーバーとなります。

ブックオフで探すのは本文用紙がすこし茶色になったもので、価格の

安いものなんですが、そういうのは少なくなっていました。

 そうしたなか、目に入ってきたのは、吉行淳之介の文庫本がまとまっ

てあったことでした。誰かが亡くなって家族が処分したのか、それとも

生前に断捨離を実行して持ち込んだのでしょうか。当方の収集対象で

はありませんので、購入は見送りすることになりです。

 本当に、その昔随分と売れていてたくさんの文庫本が新刊本屋に

ならんでいたのに、最近はまるで見かけない(もちろんブックオフでも)

という作家さんがいますですね。当方は売れていたときは買うもんかで、

まるで誰も話題にしなくなると、あの頃の売れ方はなんであったのかと

思って手にしたくなるのでした。

 そんなこんなことを思いながら、昨日に購入したものです。

第三阿房列車 (新潮文庫)

第三阿房列車 (新潮文庫)

  • 作者:内田 百けん
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2004/06/27
  • メディア: 文庫
 

  新潮文庫からでた新装版「阿房列車」三冊がこれでそろいました。

百鬼園先生のものを読むなら旧かなでとも思いますが、このシリーズは

どれも表紙の写真がよろしい。本日に手にしてみましたら、この第三には

巻末に「グレゴリ青山」さんによる阿房漫画「メーリーハムサファル」という

付録がありました。本文読まずに、この漫画だけ読んでも楽しいか。

哀歌 (講談社文芸文庫)

哀歌 (講談社文芸文庫)

 

  遠藤周作さんのものは、狐狸庵先生ものしか読んでいないのですが、

文芸文庫が均一でありましたら、買うことにしましょう。本日はこの本を

手にして「童話」という25ページほどの短編を読んでみることに。

作品の舞台は旧満州の大連となるのですが、遠藤周作が子どもの頃に

大連に住んでいたとは知りませんでした。

 もう一冊、購入した文庫本のせいで、本日の予算をオーバーすることに

なりです。

献灯使 (講談社文庫)

献灯使 (講談社文庫)

 

  多和田さんの文庫があったら買っておきましょう。しかも代表的な作品

でありますからして、これなど文庫になったときに買っていなかったのが

不思議なくらいであります。

 これの表紙絵はどなたのものかと見ましたら、堀江栞とありました。

先日に堀江敏幸さんの本の装画を担当していて、こういう人がいるという

ことを知ったのでありますが、ほかにも手がけているものはあるのかな。