昨日のことでありますが、家人の通院の足を確保で外出し、終わる
までの時間を、ブックオフで過ごすことになりです。いつもとおり予算は
ワンコインでありますが、この予算で何が入手できるでありましょうか。
早くも岩波文庫的「月の満ち欠け」がでていました。これは新刊で
買っていますし、これを買ったら予算オーバーとなります。
ブックオフで探すのは本文用紙がすこし茶色になったもので、価格の
安いものなんですが、そういうのは少なくなっていました。
そうしたなか、目に入ってきたのは、吉行淳之介の文庫本がまとまっ
てあったことでした。誰かが亡くなって家族が処分したのか、それとも
生前に断捨離を実行して持ち込んだのでしょうか。当方の収集対象で
はありませんので、購入は見送りすることになりです。
本当に、その昔随分と売れていてたくさんの文庫本が新刊本屋に
ならんでいたのに、最近はまるで見かけない(もちろんブックオフでも)
という作家さんがいますですね。当方は売れていたときは買うもんかで、
まるで誰も話題にしなくなると、あの頃の売れ方はなんであったのかと
思って手にしたくなるのでした。
そんなこんなことを思いながら、昨日に購入したものです。
新潮文庫からでた新装版「阿房列車」三冊がこれでそろいました。
百鬼園先生のものを読むなら旧かなでとも思いますが、このシリーズは
どれも表紙の写真がよろしい。本日に手にしてみましたら、この第三には
巻末に「グレゴリ青山」さんによる阿房漫画「メーリーハムサファル」という
付録がありました。本文読まずに、この漫画だけ読んでも楽しいか。
遠藤周作さんのものは、狐狸庵先生ものしか読んでいないのですが、
文芸文庫が均一でありましたら、買うことにしましょう。本日はこの本を
手にして「童話」という25ページほどの短編を読んでみることに。
作品の舞台は旧満州の大連となるのですが、遠藤周作が子どもの頃に
大連に住んでいたとは知りませんでした。
もう一冊、購入した文庫本のせいで、本日の予算をオーバーすることに
なりです。
多和田さんの文庫があったら買っておきましょう。しかも代表的な作品
でありますからして、これなど文庫になったときに買っていなかったのが
不思議なくらいであります。
これの表紙絵はどなたのものかと見ましたら、堀江栞とありました。
先日に堀江敏幸さんの本の装画を担当していて、こういう人がいるという
ことを知ったのでありますが、ほかにも手がけているものはあるのかな。