TVのインタビュー番組などで、その背景に書棚が写り込んでいましたら、
どのような本があるのかと、書棚のほうにばかり目がいってしまいます。
先日に見ておりました平野レミさんへのインタビュー(聞き手は吉永
みち子さん)は、亡くなった和田誠さんとのことが話題になっていたせい
もあってか、和田さんの作業部屋での収録となり、写っている平野レミさん
の背後には和田さんが装幀を手がけた本がずらっとならんでいました。
どんな本が目立つところに並べられているのかと、思わず背後の本を見る
ことになりですが、ちょうど良いところに丸谷才一さんの本がおかれていま
した。丸谷さんの本は、なかなか特別感があったことです。
本日に久しぶりに(購入したけどもほとんど読んでいません。たぶん初出
のときにすべて読んでいるはずでして、それが買っても読んでいない原因で
しょう。)、今年に亡くなった坪内祐三さんの「本の雑誌の坪内祐三」を手
にしました。
このなかで初めてみるのは坪内さんの書棚(これまで「鳩よ」の特集でも
すこしは目にしたのですが)でありまして、この書棚のどこかの一段くらい、
そっくり当方のところで再現はできないかと拡大鏡を使いながら書名を確認
することになりです。
一段のほとんどに小沢信男さんの本がならんでいるところは、当方のところ
でも作れそうなのですが、はじに二冊「浪漫派変転」と「随聞 日本浪曼派」
というのがありまして、これはまったく当方の関心外ですから、一段まるまる
坪内まねっこ棚にするというのは難しいことで。
ちょっと有名な話でありますが、先日にお亡くなりになったタレントの岸部
シローさんは、夏目漱石の書斎を再現するべく、調度品だけでなく、書棚と本
までを、そっくり夏目漱石の書斎にあるものを買い集め、そうして再現した
部屋で同じポーズをとって自著に掲載していました。
シローさんは、こうした趣味へこだわりが浪費といわれ、債務超過となって
しまったのですが、当方の場合はあくまでも坪内棚のごく小さな一段に限って
の再現であります。