過激な独居老人スタイル

 このところ一人暮らしの老人が登場する番組が多くなっているように

思ったりします。若い人のTV離れということもあって、高齢者向けの番組が

増えているのでしょうか。当方も年齢的には高齢者といわれてもしょうが

ないのでありますが、「迫る一人暮らしを諦めるとき 老親の決断」なんて

説明のある番組が放送されていたりしますと、これからの参考のために

見物をしたりです。この「老親」さんの場合は、別に過激な生き方をしてい

るわけではありませんので、これはありそうな話と思うのでした。

 一方、山奥に一人で住むような生活スタイルの方の場合は、かなり過激

なことでありまして、どうしてこのような生活をするになったかと興味がいく

ことです。

 昨晩にこのような人を取り上げていた番組は「京都超山奥 ひっそり37

年ひとりマル秘不便生活71歳 氷点下暖房なし凶暴獣出る危険地帯に」と

キャッチにありました。これにつられて見ることになりです。

 当方は子どもの頃に数年間開拓地で暮らしたり、山のなかの近所に熊が

出るようなところで生活しましたので、このような生活ぶりをみてもあまり驚く

ことはありません。当方がそのままそうしたところに住んでいるとしたら、この

方の生活とそんなに違いがなかったかもしれません。(今から、こうした生活

に戻るのは、ちょっとむずかしいのですが)

 人によっては電磁波から逃れるということで、山のなかの電気も携帯電波

も届かないようなところで生活している人もいますからね。

 そんなことを思いながら番組を見ていたのですが、71歳男性が座っている

囲炉裏のところを写しだしますと、その後ろの壁に「上野英信」さんに関する

ちらしが貼られていて、これに目がいきましたです。

 部屋には小さいながら書棚があって、文庫本などがささっていまして、さて

どのような本を読んでいるのかと思っていましたが、これは大写しにはなりま

せんでした。

 たぶん、上野英信さんの生き方に影響を受けたものと推測です。こうした

過激な生活スタイルを37年も貫くには、生きる支えのようなものがなくては

できないように思うのですが。

追われゆく坑夫たち (岩波新書)

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