鳩よ!ノーサイドだ

 「本の雑誌」441号が手元に届きました。これまで連載されていた坪内祐三

さんの「読書日記」の最終回が掲載されていました。どうこういっても、これを

まっさきに見ていた当方としては、次号からこれが見られなくなるのか。

本の雑誌441号2020年3月号

本の雑誌441号2020年3月号

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: 本の雑誌社
  • 発売日: 2020/02/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

  この原稿は、昨年末に編集部に届いたものだそうです。巻末にある「今月書い

た人」というところにも、坪内さんは6行のコメントを寄せていました。

 あまりに急であったことから、編集後記と「本の雑誌社」の広告にしか坪内さん

の死に言及するものはなしでありますが、そのなかには、次号の特集は「さような

ら、ツボちゃん!」というものになるとあり、それ以外にも近日刊行ということで、

本の雑誌坪内祐三(仮)」ということで「1991年から2020年まで『読書日記』

以外に書いた原稿、対談、座談会その他三角窓口の投稿まで、本の雑誌に登場

した坪内祐三のすべて収録!」したものが企画進行中であるようです。

 たぶん、「本の雑誌」に登場した坪内さんのものは、ほとんど読んでいるはずで

すが、これまたきれいに忘れていますので、今回の企画は楽しみであります。

 今回の「本の雑誌」を見ましたら、2008年に本の雑誌社が経営危機に陥った

時にたいへん元気づけてくれて、恩人ですとありました。そういうこともあったのか

であります。

 本日は文芸誌のいくつかを立ち見して坪内さんへの追悼文を目にすることにな

りです。ほとんどは坪内さんよりも年長さんが書いているのですが、そのなかでぐん

と若い橋本倫史さんのものが、若者視点からの追悼で新鮮でありました。

坪内さんが亡くなったのは、先月1月13日でありますので、一月が経過したことに

なりです。

 本日は「本の雑誌」1996年10月号のロングインタビューを引っ張りだしてきま

しょうと思ったのですが、それは見つからずでありました。どこかの下になっている

のでしょう。

 とりあえず坪内さんで掘り出してきたのが「鳩よ!」と「ノーサイド」でありました。

これと「本の雑誌」を重ねてパチリです。この「鳩よ!」2001年12月号は、坪内

ファンの必携の一冊であります。

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