本日に野暮用ででかけた先であった知人に、これは小沢信男さんも登場し
ますし、おすすめですよと勧められたのは、高崎俊夫さんの本でありました。
高崎俊夫さんの名前は知っているような知らないようなであります。右から
左へとすぐに忘れてしまうこの頃でありますので、目にしていてもすぐに忘れて
しまうのでありましょう。
高崎さんは映画雑誌の編集からフリーの編集者へと転じて、清流出版から
なかなか興味深い映画に関する本をだしていました。そうしたなかには山川方
夫さんの本などもあって、当方も話題にしたことがあったのでした。
山川方夫さんは1930年2月25日に生まれて、1965年2月20日に亡くなっ
たのですが、そろそろ祥月命日であります。2月20日には多くの著名人が生まれ
たことで有名でありますが、生まれたといえば、当方のところにもこの日生まれの
子どもがいるのですが、亡くなったといえば、山川方夫さんであります。
せっかくですから、山川さんの短編でも読んでみることにします。
次の短編集も高崎さんの編集でありました。
本日に借りて高崎さんの初めての著書「祝祭の日々」を手にしたのですが、
開いてみますとたしかに小沢信男さんに言及しているところがありました。
小沢信男さんが登場するのは、「荒木一郎アフター・ダーク」というエッセイにな
ります。書き出しは、次の通り。
「先日、小沢信男さんから新刊『本の立ち話』(西田書店)を送っていただいた。
小沢信男さんは、周知のように、学生時代に花田清輝に見出された作家で、
半世紀にわたって新日本文学会に在籍し、そこで出会った作家たちを回想した
『通り過ぎた人々』(みすず書房)は、みずみずしい名著である。」
高崎さん、良いことを言ってくれるではないか。この話題は、明日に続くだね。