手にした本

 先日に大きな本屋に立ち寄りまして書棚を見ておりましたが、出ていることは知っ
ていたが、はじめて見る本にまじって、こんな本がでていたのかと思うものがありま
した。
 へえー、どうしてこの版元がこのような本をだしているのかと不思議に思いました
が、別に不思議でもなんでもないか。

展望台のある島

展望台のある島

 ここのところじわーっと山川方夫さんが読まれつつあるようです。数年前に「目的
を持たない意思」が刊行された時にも、すこし驚きましたが、今回は慶應義塾出版会
からですからね。没後50年という節目の年に大学出版会でも顕彰の意味合いから
アンソロジーということでしょうか。先日に、この「展望台のある島」を手にしてか
ら、どのような作品が収録されているのかをチェックし、そのあとにざーっと巻末に
掲載の「年譜」をのぞいてみました。
 当方は、山川方夫さんの年譜はいくつか眼にしているはずなのですが、良く頭に
はいっていなくて、見るたびに新しく知ることがありです。昨日に「年譜」を見た時
には、「岡谷公二の紹介で生田みどりを知る」というところで、そうなんだ岡谷公二
さんが取り持ったのかと思いました。
 そう思ってから自宅に戻って、先月に購入した次の本を眼にしたら、岡谷さんが
そのことを書いているのでした。 この本を買って、当方が読んだのは、はずかしながら岡谷さんの「山川方夫のこと」
という文章だけでありまして、これを読むためだけでも買う価値はあったと思って
いたのに、なんとも、その文章の内容を忘れているとは、信じられないことでありま
す。