なんとか最後まで

 本日は朝から午前いっぱいは雪となりました。そんなに積もりはしなかった

のですが、ご近所の手前、雪かき作業を行いましたです。

そのあと、雪のなかゴム長を履いていつものコースを散歩にでることとしました。

次の日曜日に健康診断があって、それにむけて体重を落とし、すこしでも良い

スコアをだすための最後のあがきであります。今週は検診直前の夜に宴会が

予定されていたりで、なかなか体調管理が厳しいこと。

 雪が降っているときはだいたい気温が高く推移です。そんなこともあって、

80分ほどみっちり歩きますと、かなり発汗しました。

 図書館から借りていた本は、明日が返却日となりですが、なんとかこのうちの

一冊の最後までたどりつきました。ページに文字がびっしりとつまっていて、そん

なに読みやすいものではないのですが、内容のほうは興味深くて、あまり苦労せず

に読み進むことができました。

  主人公は1872年にアメリカで生まれたとありますので、日本でいえば明治初め

の人でありますね。この人がどうしてヨーロッパにわたり、ロシアからトルコに逃れ

て夜の商売(キャバレーのようなものでしょうか。)で成功し、また追い込まれていっ

たかという話であります。

 興味深いのは、帝政ロシア時代のロシアでは黒人に対する人種差別が、当時の

USAと比べると、ずっとひどくなくて、それと商売でも成功したために主人公はUSA

へと戻るという選択をしなかったことであります。

 これがために、ロシア革命で命からがらオデッサからトルコにわたって暮らしてい

るときにUSAの市民権の確認をうけようと領事館へと何度も足を運ぶのですが、

これの確認を受けることができず、その後にトルコでも革命が起こってしまうことか

ら、パスポートを所持しない、いわば難民のようになってしまうのでした。

 当方にとって面白かったのは、革命とか政変に遭遇したのことによってそれをの

がれているうちに、無国籍や難民となってしまったということがえがかれているとこ

ろであったようです。

 特に主人公が亡くなったのはトルコで、この国はEU諸国へと逃れる難民の寄留

地でありまして、今も昔もアジアとヨーロッパのつなぎめにあるということがわかり

ます。

 主人公はフレデリック・ブルース・トーマスという方ですが、この人の孫に当たる人

が結婚した相手がフランスの著名なデザイナー シャンタル・トーマスなのだそう

です。

 こういうところにつながっていくのですね。