本日は30度超え

 本日は当地では珍しく気温があがり、一瞬ではありますが気温が30度

を超えたようであります。30度超えは久しぶりのことで、かなり暑く感じた

ことです。短い夏ではありますが、一度くらいは30度をこえなくては。

 昨日に届いた岩波「図書」に掲載の「全日本歌謡選手権」とある文章を

読むことになりです。「全日本歌謡選手権」というのは、TVの番組とのこと

ですが、こういう番組があったことを知りませんでした。(歌手を目指す人が

何週か勝ち抜きをしたら、デビューにつながって、そうしたなかから五木ひ

ろしさんなどもでたそうです。1970年代の初め頃の番組ですから、この時期

はほとんどテレビを見ていませんでしたからね。)

 この文章の書き手は青柳いずみこさんでありまして、その方が、こうした

文章を書かれることに意外な感じをうけました。

「フランス音楽の専門家というイメージうえだろうか、インタビューなどで

『歌謡曲や演歌が好き』と言うと驚かれるが、子供のころから語尾を長くふる

わせる『浪花節』に惹かれ、ラジオ時代にもよく聴いていた。」

 青柳さんは、「歌謡選手権」とか「スター誕生」を比較してから、日本の音楽

コンクール(こちらはもちろんクラシック)のことに話は及んでいきます。

当方にとっては、クラシックのコンクールのことよりも、歌謡選手権やスター誕生

についてのコメントが興味深くておもしろいのです。

「全日本歌謡選手権が始まったのは大学一年の冬。翌年には『スター!』も始まり、

毎回熱心に観ていた。」

  この熱心な視聴は、五年間のフランス留学中は中断し、帰国してからは再び視聴

するようになったとのことです。この文章をみますと、青柳さんは、かなりこの時代の

コンテスト番組についてくわしいことがわかります。

「歌謡選手権では四週目で落ちたのにスタ誕では大成功した石野真子は象徴的

な例だ。

 1977年、つまり全日本歌謡選手権が終了したあとにスタ誕に応募した石野は、

会場の投票だけで合格点を獲得し、決戦大会でも十六社からスカウトされている。

逆にスタ誕では片平なぎさ小林美樹と決戦大会にすすみながらスカウトされな

かった中真理子は、全日本歌謡選手権ではグランドチャンピョンになっている。

結局売れなかったが。」

 この時代には、中真理子さんという歌い手さんがいて、注目されていたのか。

もちろん、この方のことは、まったく知りませんでした。