最近の新刊から

 昨日に書き込みをいただいたのですが、そこには藤原辰史さんの新刊

「分解の哲学」がでたとありました。 

分解の哲学 ―腐敗と発酵をめぐる思考―

分解の哲学 ―腐敗と発酵をめぐる思考―

 

  発行日は先週の25日ことですから、ちょうど店頭にならびはじめた

ところでしょう。この本の広告が新聞一面のさんやつにあって、当方は

それと一緒に掲載されていた、もう一冊に目がいっていました。

 注目の一冊は、次のものとなります。 

回想の伊達得夫

回想の伊達得夫

 

  中村稔さんの新刊であります。思わず中村稔さんはおいくつになられた

のだろうと思って検索をかけてしまいました。1927年1月のお生まれとあり

ますので、92歳となりましたか。

 弁護士としても著名で、詩人・評論家としても多くの業績を残している才人

でありますが、当方は2004年に刊行された「私の昭和史」を読んだきりで、

そのあとは読めておりません。これはたぶん、旧制高校くらいまでのところに

当方の関心があったからでしょうか。

 経歴とか交友を知りましたら、雲の上の人のような感じですが、書物を通し

てでありますと、なんとなく親しみを感じることができます。

中村さんには「故旧哀傷 私が出会った人々」青土社 2017という本があり

まして、これは書店で立ち見をしましたが、これには弁護士として出会った人

についても書かれていましたし、文学関係の人もいたはずです。

 今回の本は、ユリイカ伊達得夫さんに絞っての話でありますから、今の時代

に当事者として伊達さんに関わった人は、ほかにほとんどいなくなっているの

で、まことに貴重なものとなっています。

 これはどこかで入手を考えなくてはいけないですね。ユリイカと伊達さんに

関しては、こんな本がでていましたです。 

長谷川郁夫さんの「われ発見せり 書肆ユリイカ抄」 

詩人たちユリイカ抄 (平凡社ライブラリー (558))

詩人たちユリイカ抄 (平凡社ライブラリー (558))

 

 

書肆ユリイカの本

書肆ユリイカの本