本日は午前中に気温があがって、20度を超えることになりました。
20度超えは久しぶりのことで、それもつかのまで12時を回ってからは
気温が下がって、あっという間に肌寒くなりです。
午後からは買い物へと行くことになりですが、それに合わせて本屋と
図書館分館へと立ち寄りました。本屋では文庫と新書を購入し、分館で
は、ここに所蔵の本を借りることになりです。
本日に借りたのは、次のものでありました。
安野光雅 自分の眼で見て、考える (KOKORO BOOKLET―のこす言葉)
- 作者: 安野光雅
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2019/02/08
- メディア: 単行本
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安野さんは1926年3月生まれでありますから、大正15年ということになります。
この本を見ますと19歳で繰り上げ徴集となって、兵隊になっています。四ヶ月で終
戦となったこともあって、幸運にも外地には行くことがなしで終わったとのことです。
このへんの生まれ年の、一つ、二つの違いは、ずいぶんと当時の男性の運命を左
右したことです。
安野さんの兵隊になった頃の回顧談です。
「二等兵どころか初年兵だからね、まあ鍛えられる。わたしはそのことのために戦
争反対なんです。戦場で鉄砲を打つことのためじゃなくて、軍隊内部の内務班の
つとめが苦しいんです。晩ごはんを食べて寝るまでのわずかな時間に『軍人勅諭』
をと唱えろという。そのときに軍人精神注入棒でバシッと叩かれた傷がまだ頭に
残っている。」
「子どもの頃から集団行動が苦手」な人ですから、軍隊生活になじむはずがな
いですね。それにしても、当時の軍隊は、なにかといえば軍人精神注入であります
からして、そうした不合理が支配する世界でありました。
借りたのはあと二冊です。(これままだ、のぞくことができていない。)
こちらの万年筆についての本の作者は、伊東道風さん。そんな名前の人が
いるんだと思ってみたら、もちろんこれは小野道風さんにちなんだペンネーム。
銀座伊東屋のスタッフによる著作だそうです。これを読んだら新しい万年筆が
欲しくなるかな。